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<PROCESS OF WORK>

 通常の製作、修理改造の中でも、「ちょいと気になった」仕事や、依頼者が「みんなに見せて自慢したい」といったものをピップアップし、工程〜完成までをたどったレポートです。

 

スピニングをベイトに改造

スピニングをベイトに改造


改造前
 

 ガイドとグリップ周りを取り外してブランクだけの状態

今回はバットエンドの木製パーツ(写真手前のチュッパチャップスみたいなヤツね)は外さずにそのまま再利用のため、リールシートを同じ色目のウッド塗装をしました。

 

リールシートとバットエンドの色目はこんな感じ
グリップ素材もコルクに変更

               元の雰囲気のままベイトに改造完了

ここの例は何故かスピニングをベイトに改造したパターンばかりですが、その逆ももちろん可能です。

あ、ちなみに改造前のスレッドの真ん中の色が違うように見えますね。
エポキシが黄変していたためそのように見えてます。
今回の改造で新品状態のスレッドカラーに戻りました

 

スピニングをベイトに改造

ジギングスピニングをベイトに改造


改造前
 

 まずは、ガイドとグリップ周りを取り外して裸に

グリップを組んで、ガイドを付けたら完成!



ジギングロッドはリアグリップの長さが自分合っていないと、使い辛く、釣果に影響します。
リールシートの形状も握る手の大きさや、トリガーに掛ける指がどの指か、組み合わせるリールのサイズ等でフィーリングが違ってきます。

当店はリールシート各種取り揃えています。

実際に握って決めることが可能です。
組み合わせる予定のリールを持ち込んでいただいて、フィーリングを確認すればさらに完璧!

 

グリップ交換

 「コルクをEVA、またはその逆にグリップ素材を交換するときは、一旦ガイドを全部取ります。」と以前(下の方)に説明してますが、リールシートも交換する場合は、ガイドを外す必要がありません。


改造前



改造後

写真の例はグリップ素材の変更はしてないですが、
グリップ周りのフルリメイクならガイドを外すことなく改造できます。
参考までに

 

まずは気軽に相談を!

 新幹線に持ち込むために、ワンピースロッドをグリップジョイントに改造してほしいという依頼



改造前



交換後
新しくグリップ部をそっくりに製作しました
リールシートの無塗装以外は見分けがつかないでしょ?

 こんなこと出来ないだろうなと諦める前に、当店に相談してみてください。
その時には現物を持って来店してもらえると、具体的な提案がしやすいです。

 

装飾

 リメイクで一番インパクトがあるのがブランクの色替え。
ちょっとしたこすりキズなんかも消えるし効果抜群!

でもロッドのネームまで消えると、なんか寂しい・・・というご意見が、かなりあります。

当店なら文字やイラストが入れられます。
自身の名前や、チーム名、チームロゴなど自由にどうぞ

もちろん文字入れだけでも受け付けます


リメイク前


リメイク後


グリップ素材交換ついでに

 コルクグリップをEVAに交換。
「フロントグリップを交換するには、一旦ガイドを外します。」と説明したところ、「じゃあついでにブランクの色も変える。」ってことに。

元のネーム部分以外をメタリックブルーからホワイトにペイント。スレッドもフクシアメタリックにチェンジ!


コルクから

EVAに



グリップ素材交換&Kガイド

 グリップ素材をEVA(スポンジね)から、コルクに変更します。ガイドもKガイドに!


交換前


交換後
エンドキャップはそのまま再利用してます。スレッドカラーはそのままです。

グリップ素材交換の注意点!
リールシートより後ろ(バット)側のグリップは比較的簡単に交換可能ですが、前(ティップ)側はすべてのガイドを一旦外さないと、交換できません。
よって、グリップ交換作業工賃以外にガイドの乗せおろし工賃も発生します。
今回のようにガイドも交換するパターンか、ガイドのエポキシが割れてきたついでの改造パターンがおススメです。



Kガイドに交換!

 Kガイドに乗せ換えついでに、スレッドカラーも変えてイメチェン。


ガイド乗せ換え前


乗せ換え後
スレッドは黒からブルーメタに


ロッドネーム周りのスレッドも


同時にカラーチェンジ

 「Kガイドに交換して」っていう依頼も増えているんですが、Kガイドの中にもいろんな種類があるんです。
 フレーム素材がチタンかステンレス。 リングがSicかTORZITE等です。
それぞれに特性があり、価格もいろいろ。
詳しくは、富士工業株式会社のホームページで!
どれがロッドに最適かは当店で!

 

ガイド修理

 当店でよくある修理 「折れたティップにトップガイド!」

 あぁ…悲しいね。
 まずは、ブランクの折れ口をチェックし、繊維が裂けてる様なら、少し切り戻します。
その後、トップガイドを取付け
 このままだとトップガイドと#1ガイド(トップガイドの次のヤツね)が近すぎるため、移動させます。

 スレッドを巻いてコーティングをしたら、修理完了。

ガイドセッティングによって#1ガイドだけでなく、#2、#3ガイドを移動することがあります。
 使えるロッドにはなりますが、当然ロッドフィールが変わります。
使い方を熟考してからの依頼お待ちしております。


Kガイド!
日時

2010年 7月

 糸絡み自動解消フレーム「Kガイドシリーズ」も定着してきましたね。
現在当店で製作するロッドの約8割がこのガイドを使用してます。使用したお客様の評判もかなり良いです。
また、既にお持ちのロッドのガイド乗せ換え依頼が非常に増えてます。


ガイド乗せ換え前です(ステンHVフレーム)



チタンKガイドに乗せ換え後です(右が先の写真のロッドです)

 

ガイド交換ついでにスレッドカラーも変えてしまえば、イメチェンもできておすすめ!

 糸絡みが原因で「ナブラのキャストタイミングを逃した」なんて無くしたいですよね〜。さらに、ラインブレイクでお気に入りルアーをロストなんて目も当てられない・・・。

ロッドの長さ、硬さ、使用目的などで使用するガイドサイズ・種類が変わります。
ガイド換えを検討されている方、お気軽にご相談下さい。
ご来店の際は、現物ロッドをお忘れなく。

 


スピニングをベイトに改造
日時

2010年 2月 2日

「使ってみたらベイトにむいてるロッドだった・・・」ってことで、ライトジギングスピニングをベイトに改造、しかも買い換えるよりリーズナブルにって依頼です。

 このスピニングは7ガイド。全部上向きに付け替えたいところを、スパイラルガイドにすることで先端4つに手をつけずそのまま下向きにして、コストダウンすることに決定。

 で、バット側3個のガイドをブランクから取りはずしたところです。
バットガイド以外の2個は再利用して、コストダウンします。
ブランクからガイドコーティング剤をきれいに除去して本日は終了。

 

日時

2010年 2月 4日

本日はグリップ周りの改造です。

 ここでも使えるものはそのまま作戦!
ダウンロックのフードナット部はそのままハメ換えます。

 リアグリップ、ワインディングチェック(ブランクとの境の金物のことです)もそのまま使うため、バラし作業中に傷がつかないように、分厚い紙でしっかり養生します。
 ブランクに傷が入らないよう慎重にリールシート本体に切れ目を入れ、マイナスドライバーで剥がしとります。

 
下地を整え、リールシートを接着。完全硬化まで1日以上置いておきます。

 

日時

2010年 2月 10日

ガイドをテープで仮付けし、ラインを通して位置バランスを調整します。

 ブランクの曲がり具合、ラインの角度に注意しながらガイド位置を決めます。
バット側2個は再利用したガイド、中間に新たに2個追加して計8ガイド。長さの割りに少なめのガイド数ですが、ブランクの曲がり具合、ラインの角度共にストレスなし!これで決定。
ダブルラップの下巻き&コーティングをして硬化待ちです。

 

日時

2010年 2月 19日

下巻き硬化後にガイド取り付け、コーティング仕上げしました。

 コーティングモーターで2日ほど回しっぱなしでした。気温が低いと硬化がどうしても遅くなります、仕方ないですけどね。

 で、改造完了です。お待たせしました〜。
今回はスピニングをベイトに改造しましたが、その逆(ベイトをスピニング)も可能です。
買い替えるより、愛着のあるロッドを改造するほうがエコかな?財布にもやさしいかも。

 

 

ハンドルノブ交換
日時

2009年 7月 2日

「ハンドルノブが握りにくいからなんとかして!しかもカッコ良く」 との相談。
あーあ、滑り止めのゴムがないじゃん・・・じゃ、いっそのことノブを作っちゃいますか〜

 ベアリングはそのまま使えそうなので、外径に合わせたカーボンスリーブを加工。
ニギリ部分は手に馴染む様、EVAを削り出して握りやすさクリアー!
 黒EVAと黒い平織りカーボンパイプの境にアルマイトリングを入れることで、アクセントをつけカッコ良さもクリアー!

こんな感じでワンオフでの改造の沢山行ってます。
ロッド、リールに限らず釣具全般の困り事がありましたら、お気軽に御相談ください。

 


ガイド修理
日時

2009年 4月 8日

 ガイド修理で気になったことが・・・。
「シーバスロッドの#1ガイド(トップガイドの次)が折れてしまったから修理して欲しい」とよくある修理依頼。
 折れたガイド部品から同一ガイド番手を割り出し、取り付けて完了〜。で、いいハズが何か気になる? ありゃ、ガイド並びのバラツキが大きいね。
そういえば、折れた原因はキャスト時のライン絡み。そりゃあ、これだけバラつきあれば、素直にラインが通らずにトラブるわ〜。

 ガイドにはPEラインが食い込んで絡んだままポッキリ折れてました。
 早速、依頼者に連絡してガイドのタイプ変更の許可をもらい修理再開。

 随分変わったのわかりますか?これでライン絡みトラブルも軽減するでしょう。
 一言付け加えますが、メーカーがいい加減って訳ではないですよ。メーカー側は、ガイド自体のラインナップも限られているなか、発売当時のベストガイドセッティングでリリースしてるハズです。 今回の事例もガイドの足の形状が1つだけ変わることになり、見た目はカッコ悪いかもしれませんからね。
お、これを見て自分のロッドも気になりましたか?気になった方、相談待ってますヨ。

 

リールシート塗装
日時

2008年2月3日

前回の自慢の一本を見て下さった方々より、「リールシート塗装って出来るの?」との問い合わせを何件かいただきました。
そこで現在依頼を受けている、リールシート塗装を紹介します。

まずは下地処理からスタート。
下地処理は最終仕上がりに大きく影響するため、地味な作業ですが気が抜けません。

リールシートには、よく見ると製造時に出来るパーティングラインがあります。
このラインは思いのほか段差がある為、塗装後にも残ってしまい美しく仕上がりません。

この段差をナイフで丁寧に削りとっていきます(もちろん、ネジ部分も!)。
この気の遠くなる作業をこなした後、塗装ののりをよくするために全体にペーパーをかけます。更に中性洗剤で洗い、完全乾燥させます。

日時

2008年2月9日

 プライマー(塗膜定着剤)を吹きつけ乾燥後、依頼カラーを塗り終わったところです。

ガンメタなんですが、写真では判りづらいですね…。メタリックやパールなどは、上塗りのクリアーを乗せるまでは本来の色調は出ません。クリアー塗装までしっかり乾燥させます。

日時

2008年2月20日

 雪が積るほど寒い日が続き、塗装乾燥環境が仕上げに適さないため、しばらく塗装作業をしてませんでした。

今日は気温も上がりそうなんで塗装再開!依頼者のチーム名を入れ、クリアーを塗装。お〜、イッキに質感があがりました。

日時

2008年2月23日

 前回のクリアー塗装が完全に乾燥していることを確認後、
ペーパーをかけ、仕上げのクリアー塗装をします。
今回のクリアーは前回と硬化剤の混合比が違うものを使います。
理由は食いつきが・・・  表面硬度が・・・
まっ、いっか〜、ちょっとしたコダワリです。

仕上げ塗装後のリールシートです。ホント、写真撮るのが下手でスミマセン。質感がさらにあがっているのですが、わかるかな?

仕上がったリールシートにグリップを仮組みしてみました。
ガンメタボディーに白、金、銀の各文字色パターンをつくりましたが、どれもカッコイイです!
ネーム入りのチームロッドがズラッと並ぶと「カッコいいだろうなぁ」って想像できますね。

英字や数字なら書体や色にもよりますが、最小1mm角ぐらいまで入れることが出来ます。
今回は、まとまった数の依頼でしたが、1個からでも塗装&ネーム入れ出来ます。
個人名、チーム名、マーク等自由に入れることができますよ(著作権等権利物はお断りする場合があります)。

 

自慢の1本
日時

2008年1月15日

 これまでも多くの「有り得ん凝り具合のロッド」の依頼を受け製作してきましたが、皆さん控えめ(?)でHPにアップまで至りませんでした。
しかし、やっと自慢したい依頼者登場ー! 伊良湖タチウオ用のジギングロッドでコンセプトは、「和竿だけど所々現代風」 何やらややこしいです。 
製作途中からHPにアップすることになったため、いきなり塗装が仕上がってます。
当店で花梨風に塗装したリールシートです。
ブランクは下塗りが終わった状態です。
ん、下塗りが薄い黄色?と思ったあなたはスルドイ!そう、この色が後の仕上げに影響するんです。
日時

2008年1月17日

 前回、薄黄色に下塗りしたブランクに、ランダムな幅の縦柄を塗装しました。

どうですか、なんとなく見えてきました? そう、依頼の塗装は「竹風仕上げ」なんです。
写真では判り難いですが、現段階でかなり竹チックです。しかし、これでは満足しませんよ〜。次回、筋と本体との均一感をアップさせるための上塗りをします。それまでしっかりと乾燥させます。

日時

2008年1月18日

 ブランク塗装の具合チェックと、最終デザインの打ち合わせで依頼者ご来店です。そしてロッドネームは依頼者直筆のものをデータ化し、ロッドに入れることに…。
「筆は無い?」と尋ねられ、「筆ペンならあるかも」と渡し、無言で注目。
姿勢を正し、一呼吸置いて書き出す依頼者。
…す、すげぇー上手い!! 字が上手いとカッコええ〜。ちなみに私は小3なみの字です。字が綺麗だといいな、通信講座でも始めよっかな〜。
日時

2008年1月24日

 筋入れ後のブランクにクリアーライトブラウンを上塗りし、均一感と奥行きを加えました。 どうですか、本物の竹っぽいでしょ? あとはクリアーで仕上げるのですが、完全に乾燥させるため、数日置きます。
 ブランクを乾燥している間に、グリップ周辺を進めます。
依頼者が使用していた竹の「ノベ竿」を、セパレート部分に使用するため、まずは切断。

写真中央の部分を使います。 内径が予想以上に小さく、ブランクに被せられないことか判明! 特に節の辺りは極細だし、さらに「く」の字に曲がってる…。 このままでは使えないのでヤスリで内径を広げます。

割れないよう細心の注意をはらいながら地道に削ること30分。
なんとかクリア〜

日時

2008年1月27

 ブランクの仕上げ塗装も終わり、いよいよグリップ周りから組み立てに入ります。
 フロントコルク、リア集積コルクグリップ共、旋盤で削り出したワンオフです。
竹のすぐ上にある黒いパーツは、カーボンパイプをリールシートへ段差なくつなげるためにEVAを旋盤で削り出したものです。もちろんこれもワンオフ。
各パーツをブランクに接着! おお〜カッコよくなってきたー。
日時

2008年1月30日

 完成です!依頼者から近日に使いたいとの連絡で急いで仕上げました。で、ガイド付け&コーティング等の作業写真撮り忘れました…。
 フロント、リア、エンドの各グリップが異素材だけど、お互いが喧嘩しないように艶の具合を調節した結果、チグハグ感が無く良いバランスになりました。

 依頼者の書いた文字をセパレート部の竹に入れてます。これ、かなり効いてますよ。
ガイドのスレッドはあえて透けるタイプをセレクトし、深みを出しました。
依頼者所有のフライロッドを参考に、バット部にアクセントのスレッド巻き。
エンドグリップのカーボンパイプには英語表記でスペックが入ってます。

「和竿だけど所々現代風」ロッド、たいへん気に入っていただきありがとうございました。
大切に使ってやってくださいね〜。

 

ブランク折損修復
日時

2007年?月?日

最近、折損の修復についての問い合わせが増えているため、以前受けた仕事をアップしてみました。
基本的にブランクの折損は修復不可能ですが、場合によっては違うロッドとして修復&リメイクが出来ます。
事例はバット付近で折れてしまった7’4”のロッド。これをバット側、ティップ側それぞれを加工してつなぎ、5’7”のロッドとしてリメイク修復しました。

事例は綺麗に(?)折れているために何とかなりましたが、繊維が裂けながら折れた場合など、折れ具合次第ではリメイクも全く出来ません。
日時

2007年?月?日

もともとバットパワーがあるロッドなので、接合部付近のカーブも全く気にならずにリメイク修復完了〜。
差込み接合しているため、ブランク太さの段差が付いてます。修復後しばらく店内においていたのですが、継いだことを言うまでに接合部に気づくお客さんはいませんでした。案外気づかないものですね。
ってな具合で、折れて諦めていたあなたのロッドも違うロッドとして復活するかも?
まずは現物を持って相談しに御来店くださいな。
事例のロッドはボートシーバス用で復活デビューだそうです。 ありがとうございました。

 

ソリッドティップ修復
日時

2007年4月4日

ソリッドティップ部が折損したダイワ・ソルティスト。依頼者自身で折れた部分にトップガイドを付けたものの、硬すぎて「使い道が狭い」とのことで、ソリッド部を修復することに。
まずは継ぎ足すソリッドブランク選び。 メインブランクを「引っ張る」カーブと硬さが求められる重要なトコ。経験で2本までに絞り込むが、継いでみないと微妙なとこまではわかりません。
日時

2007年4月10日

いよいよ実作業開始。まずは継ぎ足す内径を調べるため、カーボン鋸で切断!後戻りできないこの作業が、何度経験しても毎回緊張です。
ソリッド側、グリップ側各内外径を合わせ、とりあえず仮組み。ガイドもテープで仮止めし、ラインを通してカーブチェック・・・お、いきなりイイ感じ!ガイド位置の調整だけで綺麗なカーブがでそうです。 ふぅ〜ひと安心。
日時

2007年4月13日

接着乾燥後の仮組みでのチェック。矢印部から先が継ぎ足したソリッドティップです。  うん、いい感じ。
ガイドを付け、スレッドコーティングして完成!!
今回のリペアはガイド&ソリッドティップ部品代+工賃で¥8,150でした。
これで「メインロッド」に戻れたかな? ありがとうございました。

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